豊かな人生について考える

すてきな人生の先輩たちに学ぶ

大好きな本、『あしたも、こはるびより。』の続編である『ひでこさんのたからもの』を読みました。

ひでこさんのたからもの。

87歳と90歳の津端さんご夫婦の、キッチンガーデンと平屋のおうちでの暮らしが綴られています。小さなおうちに住み、自分たちの食べる野菜を作って暮らすのは、私の夢でもあります。ご夫婦は、ご高齢にもかかわらず、自分たちが食べる分だけでなく、娘さんご家族をはじめ他の方におすそ分けもされています。

お金の使い方に人生があらわれる

津端修一さんは、建築家で、ヨットが趣味です。お給料4万円の時代に、70万円のヨットをポンと買ってしまった、というエピソードが載っています。それをひでこさんは、「最初はびっくりしたけど、まぁそれも間違っていなかったかと。私にも子供たちにも、ヨットにまつわるたくさんの思い出ができましたから。」と話されています。

お給料4万円の時代に70万円のヨット…それはもしお給料が20万円だとしたら350万円のヨットをポンと買ってしまうようなもの。ヨットは車や家と違って、生活に絶対に必要というわけではありません。でも、ひでこさんが言うように、お子さん二人は一番多感な時期にかけがえのない経験ができ、ご両親である津端夫妻もそれを大切な思い出として生きておられます。

「子供たちが多感な時期、主人は毎日曜日、私と子供を連れてハーバーに行きました。10年の日々と連休や夏休みの長期のクルージングも当たり前の暮らしのなかで、言葉ではなく、確実に家族の絆や娘たちへの父の思いなどが、何も言わなくても伝わってきたものと感じられます。」(ひでこさん談。)

ひでこさんが「うちは世の中のこと、何にもしないからね。そう、貯金をするとか、保険に入るとか、そういうことはいっさいなし。だから健康でいないといけないの。(笑)」とおっしゃるように、金銭的に非常に裕福という訳ではないようです。しかし、毎日心を込めて手作りされた美味しいごはんを食べ、夫婦そろって仲良く健康で、お子さんも立派に育って、お子さんとの時間も十分に楽しまれた人生。なんと豊かな人生なのでしょう。

年をとって使いきれないほどのお金があるけれども、そのお金を貯めるために今までの人生で仕事ばかりして我慢ばかりしてきた、子供とも時間を過ごせなかった、という人生と、銀行口座にそんなにお金はなくても、やりたいことはすべてやりました、みんなに愛されて幸せ、という人生と、どちらが本当に豊かでしょうか。

私たちも、普段シンプルに、自分たちが特にこだわらないことにはお金を使わずに暮らしているのは、とりもなおさず自分たちがこだわることにはお金をかけたいからです。自分の大好きなこと、大切にしたいこと(家族との時間や趣味)にお金と、時間を使いたいからです。そのための仕事であり、お金です。人間は究極のところ、持っているのは時間と経験と思い出だけです。過ぎ去った時間は取り戻せません。自分が年をとって最期を迎える時に、「やりたいことはやりきった。素晴らしい人生でした。ありがとう。」と言って安らかに眠ることができる人生を生きたいと思います。

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