安ければいい、という訳ではない

商品の背景を知る

こちらに来てからずっと、週末には彼と一緒に1週間分の買い出しをします。

最初のころに買い物に行ったとき、私が安い卵をかごに入れようとすると、彼が、「それじゃなくてこっちのフリーレンジのを買おう」と言って、1パック12個で6ドル(500円くらい?)もする卵をかごに入れました。

しまり屋の彼がそんな高い卵を選んだのにびっくりしました。フリーレンジ=Free Range(放し飼い、平飼い)という言葉は知っていたものの、特に深く考えることもなく、安いのでいいやと思っていました。

私が、「どうしてフリーレンジの卵を買うの?」と私が聞くと、彼はどうしてそんなことを聞くのかわからない、というような顔で、

「だってチキンがかわいそうでしょ」と答えました。

チキンがかわいそう・・・正直私はそんなこと考えたこともありませんでした。

欧米では商品の背景についての意識が高く、テレビでも。

その後、私はイギリスの人気番組”River Cottage”のあるシリーズの中で、フリーレンジの鶏、バーン(小屋のようなもの)で飼われている鶏、ケージ飼い(檻に入れられている)の鶏が、それぞれどんな場所で育てられているかを見に行く、というのがありました。

フリーレンジの鶏は、広い芝生の上を自由に歩き回っていました。鶏の周りには動き回るのに十分なスペースが。次に小屋の中で飼われている鶏は、動き回ることはできますが、フリーレンジの鶏ほどのスペースはありません。混雑した小屋の中で飼われています。フリーレンジのように外の光は当たりませんし、餌も当然、自然の草ではないです。最後に、ケージ飼いの鶏は、身動きできない状態で檻?のようなものに閉じ込められています。餌を食べて卵を産むだけ。まるで卵を生産する機械のようです。

このケージ飼いの様子をみて悲しくなるのは私だけではないはず。

ただ、たくさんの養鶏場でこのケージ飼いが行われているのは、このやり方だとたくさんの鶏を一度に飼うことができ、鶏が動かないので管理が比較的楽なんだそうです。

フリーレンジは、飼える鶏の数が少なくなり、動き回るために管理が難しいとのこと。

この事実を知ってから、フリーレンジの卵を高いとは思わなくなりました。自分が応援したいと思うビジネスに、応援としてお金を払うこと。それは買い物という名の意思表示。オーストラリアをはじめ西洋諸国では、こういうことに対する意識がものすごく高いです。

同じような理由で、ファーストファッションで買い物をすることもなくなりました。安い綿を大量に生産するために、きつい農薬を使い、そのせいで農家の方々に健康被害が出ているとのこと。私は自分が安くおしゃれするために、貧しい農家の人たちの健康を奪いたくありません。

買い物は、一番手軽にできる社会貢献。知ること、そしてその上で行動すること。一人一人は小さな力ですが、それが積み重なれば大きなムーブメントとなって世の中を動かすのでは、と考えています。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする